~器のシミと目止めについて~

陶器は磁器とは違い、多少の吸水性があります。釉薬の収縮により起こる貫入(釉薬の亀裂)や、白化粧を施した陶器では焼成の際に土からガスが抜けるときに出来るピンホール(ミクロンの穴)からしみることがありますが、釉薬上のわずかな隙間ですのでご使用を重ねるうちに徐々に止まります。器に時間をかけて使い味をまとわせていく様を「器を育てる」などと表現します。どうぞ時間とともに器をお楽しみ頂ければ幸いです。

なお、シミや汚れが気になる場合には「目止め」をお勧めします。(特に白化粧の器などシミが目立つものなど)簡単な方法は、乾燥している器を米のとぎ汁に一晩ほど十分にしみ込ませた後、そのまま洗わずにシミの痕跡が見えなくなるまで完全乾燥させてからキレイに洗います。(乾燥機で乾燥させてもかまいません)一回の工程で不十分な場合は、何回かこの工程を繰り返して下さい。